高野槙を切った

実生から育てた高野槙　

もう何年たったのかしら..実家から高野槙の実生の苗をもらって

きて20年余..鉢植えで育てて来ました。

「もっと育った木が沢山あるから大きい物を持って行きなさい。」

といわれたのですが「小さなものを育てる方が楽しみが多いから。」

と態々１０センチほどの苗木をもらって長年育てて来ましたが昨年の

夏..暫く家を離れた時です。

夏の暑さで葉っぱの色が変色してしまいましたが幹までは大丈夫と思い

其の儘にしておりましたがやはり緑の葉は出てきませんでした。

下の方には少し葉が残っています。

散々考えて決心致しました。

まるで　泣いて馬謖を斬るみたいな心境です。
ノコギリで枯れた上部を切りました。

これって植物にも応用できる言葉なのか分かりませんけれど..

長い付き合いだけに情が絡みます。

寂しいような虚しさが残ります。

高野槙は信州五木の一つです。

子供時代はこの木の親木によく登りました。　

祖父が植えたそうですが実家には２本高野槙の大木があります。

よく登って遊んでおりました。

高野槙は枝が下から広がっていたため木登りするのにはうって受けです。

この木は親戚や親しい家へと随分広がっていったのではないかと思われます。

クリスマスの頃はすこし飾ったりして楽しみましたがこれではね。

兄弟の木です。