思い出



お酉様 へ行く道すがら

 娘たちが外出して帰宅したとたんに開口一番「お酉様へ行った?。」
そうだわ.今年は三の酉まであって今日が最後という事を思い出しました。
「ごめん..行ってなかったわ。」
なにも謝る必要がないのに口から言葉がでてしまいました。
それで夕食が終わってから
近くの大鳥神社へ向かいました。

その時にふと思い出したことがありました。暗い道を歩いたからかしら?
中学校1年生の時母の実家へ一人で母にいわれて2,3日滞在したことがありました。
午後3時ころ?急に家に帰りたくなって帰ることにしました。

来る時はバスできたのに帰りはその距離を歩く事にしました。およそ15キロ位.
歩いて帰宅した日のことを思い出しながら歩きました。
交通手段はいろいろあったのにも関わらずなぜか何キロも歩いてしまいました。
その時自転車屋さんの息子がバイクにのっていて用足しをしながら歩いている私に「バスに乗れば..
待っていればバスが来るよ。」
など声を掛けてくださいましたが..私は曖昧な返事をしてひたすら自宅への道を歩きました。
恐らく3時間以上は歩るいたように思います。
暗くなって来てどの家でもお盆で迎え火を焚いていました。

その炎が赤々と家を照らしていました。
家についてびっくりされた日の事を時々思い出します。

母の実家ではリンゴやナシなど果樹園をやっていて お手伝いの真似事などしました。
奥の部屋では祖父が蚊帳の中で寝ていました。
義理の伯母が病人の祖父に蚊帳を上げて「Kちゃんが来ましたよ..」
声を掛けましたら 嬉しそうな顔をして「 うん..」
私はなんの慰めやお見舞いの言葉もなくただボ-っつとしていました。
当時珍しい羽根布団を掛けられてに大事にされているように思えてほっとしました。

さてそんな思いでに浸っているうちに大鳥神社へきました。
熊手を売っているお店で丁度売れたらしくて大きな声で手締めの声が聞こえてきました。
この風習はいつまで続いて行くのかしら?
活気があって良いです。
私はお参りしてから縁起物のマスに大黒様が?入っています。
これを買い求めました。昨年とちょっと違うものでしたが..
私にとっては恒例のことです。
そして今年ほどいろいろあった年をしみじみと振り返りました。
未だ終わってませんけれど..
 
撫で牛 自分の体の悪いところをなでると身代わりになって治してくれるそうです。 

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