松本城 埋橋
信州の中でも私は松本が好きで、子供の頃から何回も訪れています。
叔父の家やお城のそばで姉が住んでいたこともあり、松本はとても好きな街です。
城の階段は狭くて蹴上がりが40センチ位で大きく足を上げなくてはなりません。
戦国時代に造られたそうです。日本最古ののお城です。
お濠には巨大の鯉が泳いでいて人が通るたびに何か食べ物が欲しいのか口をパクパクさせ
いました。
電車の中で
私の実家は信州です。
夏になると子供を連れて避暑がてら、両親に会いに行っていました。
もう、遠い昔になって仕舞いましたが時々懐かしく思うこの頃です。
ある日電車の中で買い物の帰りに一人の年輩の男性に声を掛けられました。
「信州の方ですか?」
と声を掛けられました。
「そうです。今夏休みで帰省しています。」
と答えますと、
「私は旅が好きであちこち旅をしています。
今こちらへ出かけてきましたが、本当に信州の方は親切な方ばかりで感激致しました。こんなに気持ちの良い旅は初めてです。」
「それは良かったですね。」
「何かお礼をしたかったんですけど、出来ずに来てしまいました。」
「それでというのもなんですが、これを受けとって下さい。」
と言ってカバンの中から千円札を取り出しました。
??
「子供さんに何か買ってあげて下さい。」
「それは いくら何でも受け取るわけにはいきません。」
「私の気持ちがこうでもしないと、落ち着かないのです。
お願いです。是非受け取ってください。」
その会話が乗客にまる聞こえで一斉に回りの視線を感じました。
あまりにも執拗に言うのと降りる駅にもなるし、逃げようと思ったけれど仕方なく頂くことにした。
「有難うございます。」
と言われ、今でもあれで良かったのかしら?と考えてしまいますが、
押し問答になりそうだったので、あの場面では仕方なかったのかもしれません。
母には
「まあ ひょうきんな人だね。」
と言われてしまいました。
殆どの夏は涼しい実家で過ごすことが恒例でした。
その頃は帰りの特急電車が新宿駅近くになると何故か空しく感じていたのに、
今は新宿が近くなってくるとホッと致します。
我が家に戻る安ど感なんでしょうか?
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